子どもの発音が気になるときは?遊びの中でことばを育てる方法
「ことばはたくさん話すようになったけれど、少し聞き取りにくい」
「特定の音がうまく発音できていない気がする」
「家族には伝わるけれど、初めて会う人には聞き返されることがある」
お子さまのことばが増えてくるにつれて、発音について気になる場面が出てくることがあります。
発音だけを何度も練習するのではなく、まずは「話したい」「伝えたい」と思える経験を増やしていくことも大切です。 今回は、日々の遊びやコミュニケーションの中で、ことばを育てていく関わり方についてご紹介します。
この記事の内容
- 子どもの発音が気になるときに大切にしたいこと
- 遊びながらことばを育てる方法
- 絵カードや3ヒントゲームを使った取り組み
- 家庭でもできる関わり方
- 発音やことばについて相談を考えるとき
子どもの発音が気になるときに大切にしたいこと
お子さまの発音が気になると、
「違うよ。○○って言ってみて」
「もう一回言ってみよう」
と、つい正しい発音を求めたくなることがあります。
正しいことばや音を聞く経験は大切ですが、何度も言い直しを求められることで、 お子さまが「うまく話さないといけない」「間違えたくない」と感じてしまうこともあります。
例えば、お子さまが「さかな」を少し違う発音で伝えた場合にも、
と、会話の中で自然に正しいことばを返すことができます。 無理に言い直してもらうのではなく、日々のやり取りの中でさまざまな音やことばに触れていくことができます。
子どものことばを育てる遊びとは?
「ことばの練習」と聞くと、机に向かって同じ音を何度も練習する姿をイメージするかもしれません。
しかし、ことばは本来、誰かに何かを伝えたり、相手の話を聞いたりするためのものです。
大切なのは「ことばを使いたくなる場面」を作ること
「話したい」「伝えたい」「聞いてほしい」と感じる遊びの中には、ことばを使う機会がたくさんあります。
① 絵カードやかるたを使ってことばに触れる
動物、食べ物、乗り物など、お子さまが興味を持ちやすい絵カードを使うことで、 楽しみながらさまざまなことばに触れることができます。
「これは何?」と名前を答えるだけでなく、
- 「赤いものはどれ?」
- 「食べられるものはどれ?」
- 「どっちが好き?」
- 「これは何に使うものかな?」
など、質問の仕方を変えることで会話を広げることができます。
かるた遊びでは、読み札を聞いてカードを探したり、自分で読んだりすることで、 「聞く・見る・読む・話す」といった複数の経験につなげることもできます。
② 3ヒントゲームで「説明する力」を育てる
3ヒントゲームも、ことばを使いながら楽しめる遊びの一つです。
例えば「りんご」を当てる場合
ヒント①「赤いです」
ヒント②「丸いです」
ヒント③「食べ物です」
3つのヒントを聞きながら、「りんご!」と答えます。
慣れてきたら、お子さま自身がヒントを考える側にも挑戦します。
「何て言ったら相手に分かるかな?」と考えることで、 知っていることばを思い出したり、物の特徴を整理したりする経験になります。
③ 好きなものについてたくさん話してみる
電車、恐竜、動物、食べ物、ゲーム、キャラクターなど、お子さまによって好きなものはさまざまです。
興味のあるものを前にすると、
「これ知ってる!」
「こっちが好き!」
「見て!」
「これ○○なんだよ!」
と、自然にことばが増えることがあります。
大人が質問を続けるだけでなく、 「こっちは大きいね」「私はこれが好きだな」「次はどうなるんだろう?」など、 一緒に楽しみながら会話を広げていきます。
そんな経験を積み重ねていくことも、ことばを育てる大切な時間です。
④ ゲームや製作活動の中でもことばを使う
ことばを育てる活動は、ことばだけをテーマにした遊びに限りません。
ボードゲームでは「次は誰?」「これを使ってもいい?」「もう一回やりたい」「一緒にやろう」など、 相手とのやり取りが自然に生まれます。
製作活動でも「赤がほしい」「ここに貼りたい」「手伝って」「できた!」など、 自分の希望や気持ちをことばで伝える機会があります。
クラップでは、こうした日々の活動の中でも、 お子さまが自分から伝える経験を大切にしています。
子どもの発音が気になるとき、家庭でできること
特別な教材がなくても、普段の生活の中でできる関わりはたくさんあります。
まずは伝えてくれた内容を受け止め、大人が自然な発音でことばを返してみましょう。
「好き」「楽しい」と思えるものは、ことばを使うきっかけを作りやすくなります。
お子さまが「車!」と言ったら、「赤い車だね」「速そうな車だね」と少しことばを加えて返してみます。
正しい発音だけに注目せず、「伝わった」「分かってもらえた」という経験を大切にしていきます。
発音だけではなく「伝わった!」という経験を大切に
発音が気になると、どうしても「正しく言えているかな?」という部分に目が向きやすくなります。
しかし、お子さまにとっては、
・言ったら分かってもらえた
・自分の話を聞いてもらえた
・一緒に笑えた
・お願いしたことが伝わった
といったコミュニケーションの経験も大切です。
ことばを育てるためには、発音だけではなく、 「聞く」「ことばを知る」「自分から伝える」「人とのやり取りを楽しむ」 といった経験を少しずつ積み重ねていくことが大切です。
発音やことばについて気になる場合は専門機関への相談も
発音の聞き取りにくさが続いている場合や、お子さま自身が「うまく伝わらない」と困っている場合には、 専門機関へ相談することも選択肢の一つです。
発音やことば、コミュニケーションについては、言語聴覚士などの専門職が評価や支援を行うことがあります。
「このくらいで相談してもいいのかな?」と迷う場合でも、一人で判断する必要はありません。 園や学校、支援機関などと普段のお子さまの様子を共有しながら、 必要に応じて相談先を考えていくこともできます。
まとめ|「話したい」「伝えたい」を大切に
お子さまの発音が気になると、「正しく話せるように練習しなければ」と考えることもあるかもしれません。
しかし、ことばは発音だけで育つものではありません。
好きな遊びをする。
相手の話を聞く。
自分の気持ちを伝える。
伝わったことを一緒に喜ぶ。
こうした日々の経験も、ことばを育てる大切な土台になります。
クラップでは、お子さま一人ひとりの興味や発達の様子に合わせながら、 「話してみたい」「伝えてみたい」と思える経験を日々の活動の中に取り入れています。
お子さまのことばやコミュニケーションについて気になる方へ
発音やことば、人とのやり取りなど、気になることがございましたら、 見学やご相談の際にもお気軽にお話しください。
お子さま一人ひとりの様子を大切にしながら、 活動や関わり方を一緒に考えていきます。



